2006年02月03日

カスタネッツのベーシスト・若月さんの脱退に際して

私が高校生の頃大好きで、以前このブログの記事にも載せたバンド、ザ・カスタネッツ
(みんな「カスタ」と略して呼んでいるみたいだけど、何だかあまり…)の
当時からのベーシスト、若月さんがバンドを脱退したことを
今日ドラムの溝渕さんがブログに数日前のその発表について書き込んでいたのを読んで
ややタイムラグがあって知りました
(私はRSSリーダーにブログのRSSだけ突っ込んであるので
HP全体の更新には気づかなくてもブログが更新されるのは判るようになっているので)。


溝渕さんが書いていらっしゃるように
BBSの方にはいろんなコメントが寄せられています。

私は彼らのことが大好きです。
…でも、メジャーとの契約が終わった後数年どうなっていたかも消息が途切れ(汗)
昨年…だったよね、私の人生初ライブ以来に彼らのライブに行ったところ…という
ものすごく「ファン度」の低い…そんな私にすらライブのアンケートに書いたメールアドレスに
年賀状を送ってきてくれる彼らに感謝したぐらいで(メジャーじゃあり得なかったよね)。

従って、というのか何なのか、私が彼らを好きな最大の理由は切ないメロディーと詩による楽曲で、
それを主に作るメイン・ソングライターでもあるボーカルの牧野さんに最大の関心が…(笑)
というわけで、若月さん自身に「ファン」というほどの思い入れがあったわけではありません
(もしカスタネッツ、特に若月さん関係者の方が読まれていたらごめんなさいね)。

でも、今の私だからこそ、若月さんの気持ち、分からなくもないです。
もちろん私と全く同じ状況に置かれているとは思わないけれど、
このバンドの名前がついたころから17年…かな、一緒に活動してきて、
メジャーデビューもできたし、どかんとまでは行かなかったかもしれないけど(?)
そこそこ売れて、タイアップもよくついて、メジャーとしてはそこそこうまくいった後
また自主制作でもこうして活動を続けてきた(メジャーじゃなくなった後すぐやめるじゃなく)
…そんな辛苦を共にしてきた仲間、バンドだったからこそ…
仲良くやっていきたい、でも馴れ合うんじゃなくて、今の自分の気持ちに正直になって、
居心地のいいぬるま湯を捨てて、脱退するという決断に辿り着くのは苦しかっただろうし、
その理由を言い出せない気持ちも何だか分からないわけではないです。
もしその理由が愚直すぎるものであればあるほど…
私の場合は給料が少ない、頼りにされてないと感じる自分が卑しくて言い出せなかった
(まぁもちろんそれだけじゃないですけど…いろいろあれこれ複雑に絡まりすぎて…
でもこの2つだけでもこうして言葉にすると何て浅はかでばかばかくて、
何でこんなのやめる理由になるんだって思ってしまうでしょう? 心というのは言い表せないもの)。

そりゃライブ2週間前に突然脱退すると言い出されて怒るメンバーの気持ちも分かります。
欲を言えば、そういう気持ちの荒立ちは、できることならば公に見えるところには
出してほしくなかったですが…文字とか、インターネットが恐ろしいと思うのは
その即時性、簡便性ゆえに向こう側の感情の起伏が別空間の者にも届いてしまうから、でしょうね
(まぁ好きの反対は無関心というように、怒りというのも愛情が形を変えたものかもしれません)。

その前まで普段と何も様子が変わらなかったのは、何も変わらないと思っていたから、
何かあるなんて、そんなこと、頭の片隅にも思いつきもしていなかったから、でしょうね。
人は、他の人が悩んでいることになんて、特に相手が自分の関心ある人でもない限り、
自分がマイナス思考で他人がネガティブになっているんじゃないかと常に邪推していない限り
気づくことはなかなかないものだな、って
(自分が数ヶ月苦しんで、どんどん滅入っていっていたことに殆どの人は気づかなかったので。
自分でも、こうなってしまうほど自分の心が磨り減っていることに気づいていませんでした。
ただ1人だけ「気づいていたけど〈お節介にならないように〉気づかない振りをしていた」、と)

きっと今の若月さんに必要なのは、適度な距離と、ほんの少しの思いやり。
もしメンバーやバンド関係者のどなたかでその役を買ってくださる方がいなければ
彼に何も言わずに話を聞いてくれる心の広いパートナーがいてくれればいいのですが。
37歳の大人だから? 私はそれより干支1回り下だけれど、だからといって(許していない人もいるだろうけど、団体としては一応許された)私が子どもと呼べる歳だというわけでもなく
でも多分干支が1週した後でも、もし未来の私が同じような状況に陥ったとしたら、
そっと助け舟を出してくれる人がいてくれたらありがたいだろうな。

仕事と割り切れない、趣味のような、自分がやりたくてやってること、
それに共鳴して集まっている仲間、だからこそ、付き合いが長ければ長いほど、
それを断ち切ろうとするのって勇気が要るし、非難だって受けることぐらい容易に想像がつく。
それでも…の結論。
ライブ直前になってしまったのも、もしかしたら彼の思いの至らなさからではなくて
それまで、もしかしたらライブ後まで、乗り切ろうとずっと耐えていたのかもしれない。
でも耐えられなくなってしまった、限界を超えてしまった、
あるいは、そんなネガティブな思いを持って、お客さんの前に立っても
ネガティブなパワーしかお客さんに与えられないんじゃないかと考えてのことかもしれません。

きっとこの世界にはいろいろな現象があって
それぞれが無関係でなく、何らかの理由とか意図があってつながっているんだろうけど
そんな「色」をつけるのは、その人次第で。
現象自体はただ「在る」「起こる」そして「揃り返される」。

私自身は、非難されてもしょうがない逃げ方をしてしまったと思っている。
でも、いや、だからこそ、他の人には、何も言わずに送り出してあげたい。
ネガティブなパワーをぶつけずに、でも無理に前向きに考えようともせず。
だけど、あなたのこと気にかけてるんだよって気持ち、伝えられたら、言うことないよね。

若月さんの身に何があったか、それは少なくとも遠くにいる私には知り得ない。
ただ、今まで、17年間も、カスタネッツを支え続けてくれてありがとう、って言いたい。
個人的には、昨年私が約8年ぶりに「再会」するまでバンドに残っていてくれてありがとうって(笑)
17年間も意気投合して、ずっと同じ仲間でいられるって、私にとってはまるで奇跡。
私自身はまだそんな素敵なものに出会えていないから。
だからいっそう、ただひたすら、今までの日々に、若月さんにありがとう、って。

長くなってしまったけど、さらに(笑)この言葉を送ります。
彼は自分のことを泥棒にあったあわれな犠牲者と考えるか、宝物を捜し求める冒険家と考えるか、そのどちらかを選ばなくてはならないことに気がついた。
「僕は宝物を探している冒険家なんだ」と彼は自分に言った。
カスタネッツは彼を「失った」と思うよりこれによって新たな音楽性の幅が広がる可能性が生まれた、
若月さんはカスタネッツという場を「失った」と思うより「新たな宝物を求めて冒険に出た」んだよね。






posted by MG at 23:11 | Comment(4) | TrackBack(0) | mon premier amour | #
この記事へのコメント
冒険…そうかもしれない。たくさんの人と別れ、少しずつ新しい出会いが始まった。世界中敵に回しても、信じるものへ向かって行くよ。
どうもありがとう。
Posted by 若月 at 2008年05月07日 23:00
もしかして・・・ほんとのほんとに若月さんでしたか・・・?
すみません,今以前の記事を読み返すと本当に失礼なことばかり書いていて
過去の自分に反省しきりです。

いろいろな意見が出るということは
メンバーの方,ファンの方もそれだけカスタネッツへの愛情が深いということ,
その裏返しでそんな言葉になってしまったということもあるかもしれません。

また新しい場所での活躍を心よりお祈りしています。
本当に配慮が足りない投稿ですみませんでした・・・。
Posted by 管理人 at 2008年06月25日 23:21
全然失礼じゃないよ。むしろ君は一番俺の心境を理解してくれているよ。だからコメントしたんだ。どうもありがとう。俺は心の声に従って進むよ。いつか出会えたらいいね。
Posted by 若月 at 2008年09月23日 05:13
若月さん,ありがとうございました・・
2度もありがとうございます m(__)m

私もその当時関わっていたグループの活動から抜けたところで
つい若月さんと自分を重ね合わせてしまったのです・・。

まさか私のブログを見てくださってコメントをいただけるなんて
思ってもいませんでした。
なかなか東京までライブを見に行ったりする機会はありませんが
うまくタイミングが合えば出かけてみたいです。
地方からご活躍をお祈りしています。

Posted by 管理人 at 2008年09月23日 19:15
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