2016年12月04日

続・買ったCD(2)

【交差点】

デも/demo(初回生産限定盤B)(DVD付)デも/demo(初回生産限定盤B)(DVD付)
有村竜太朗

曲名リスト
1. 幻形テープ/genkeitepu
2. 浮融/fuyuu
3. 魔似事/manegoto
4. また、堕月さま/mata,otsukisama
5. うフふ/ufufu
6. 猫夢/nekoyume
7. 鍵時計/kagidokei
8. 恋ト幻/rentogen
9. op.4
10. op.5
11. op.6

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タイトルがいきなり(2)から始まっていますが
(1)は前回取り上げたKEYTALKの「HOT!」(初回限定盤)ということで。
衝動買いというか、セールスというかキャンペーン対象になっていたのにつられて
ほとんど躊躇うことなく買ってしまいましたが、1枚当たり500円引きをどう捉えるか・・・(笑)。

そして、今回取り上げたこのCDこそが、私がCDショップを2軒はしごして手に入れようと徒労した
当の対象品で(まぁそこまで大仰でもないのですが、KEYTALKのコラボグッズを見に行きがてら
「Love me」を買いに行ったヴィレッジヴァンガードさんに売っているはずもなく
KEYTALKのプリントシール機を見に行くついでに買おうと立ち寄った1軒目で売り切れていて
次に私が用を足す機会にまた別の1軒のKEYTALKプリントシール機設置店に行って、と・笑)。
売る側の見込みを超えてセールスが好調だったのかな?
2軒目のお店でも、発売日の1週間後でしたが販売店特典は既になくなっていたとのことでした
(まぁ私はそこまで特典がほしかったわけでもないので構わないのですが・笑)。

iTunesでダウンロード購入でもいいかな、とも思ったのですが
このCDの収録曲の全曲にMVが製作され、初回限定生産盤にはDVDに収録されていて。
Plastic Treeもそうですが、MVも芸術作品としての完成度が高く、どれも美しいものばかりで
MV欲しさにCDを買うことにしました。



初回限定生産盤AとBがあって、その違いは、収録曲6曲のアコースティックバージョンが
3曲ずつ各形態に収録されているのですが、複数形態購入の誘いの手に乗らない私は(笑)
アコースティックバージョンよりオリジナルバージョンの方が大事というか関心の中心で
AかBどちらか1枚でいいかな、どちらかと言えばA盤かなと思っていましたが
お店に陳列されていたB盤の1番手前の1枚が、ジャケットに赤ペンでタイトルが書かれていて。

この初回盤は、このジャケットのタイトル文字を、竜太朗さんが1枚1枚直筆で書かれているそうで。
それで、話によると、大抵は黒ペンで書いているけど、たまにカラーが混じると。
ということは、この赤ペンで書かれたタイトル入りのCDの方がレア度が高いな、と思い
それを手に取って買ってきました(いや、後で売ったりするつもりはないですけどね・笑)。

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私は、Plastic Treeのことが結構好きで、これまでに確か3回ライブに行ったことあったかな。
メジャーデビューした頃からその存在は知っていて、歌詞の世界観もサウンドも私好みで
ずっと気にかけていたので、「バカになったのに」というシングルが出たとき
最初はカバー曲だと知らなくて「一体どうしちゃったの?!」とびっくりしたぐらい(笑)。
しばらくビジュアル系シーンをチェックしていないうちに、いつの間にか
ネオビジュアル系の1アーティストと呼ばれていて「あれ?前からいなかった?」と思ったり(笑)。

KEYTALKとも意外(?)な接点があるというか、
Plastic Treeの前のドラマーの笹渕さんは、最初はPlastic Treeのメンバーとして知っていたので
今年になってKEYTALKのシングルのドラムテクニシャンをされていると知ってびっくりしました。

そのボーカルの竜太朗さんが、今回初めてソロとしての作品をリリースされると聞いて
「おっ」と思いましたが、それ以上に、参加ミュージシャンの名前を見て「おやっ」と。
・・・それは、私が今年に入ってその存在を気にするようになっていたアーティストばかりで
・・・the cabsを知ったことを通じて。

今年KEYTALKにはまって、他にも自分の中で良さに気づいていなかったアーティストはいないかと
彼らと同世代のバンド、親交のあるバンド、若手バンドなどにそれまで以上に気を配り
一通りチェックしてみましたが・・・私の中でKEYTALKを超えるバンドはいませんでした。
結果的に私がKEYTALKだけを見(聞き?)逃していただけだったということで
(まぁ彼らも音楽性が幅広いので、私の琴線に触れるシングル曲となると「太陽系リフレイン」まで
遡らないとなかったかも、「MURASAKI」はリード曲になっているけどアルバム曲だし・・・
でも私はインディーズのアーティストまではチェックできていなかったので仕方なかったのかも)。

それと同様に、KEYTALKにはまったことで初めてthe cabsの存在(していたこと)を今年知り
それからその関連バンド、國光さんと交流のあった人たちのバンドなどを一通り聴きましたが
また私の中でthe cabsを超えるバンドもいませんでした。

それはどちらについても言えますが、恐らく私の個人的な嗜好として、歌ものが好きなんですね。
サウンド、歌詞面など部分的にはいいなと思うアーティストにもたくさん出会いましたが、
結局、國光さんの奏でる一音(ともちろん歌詞)で異界にトリップするような独特の世界観に
(話が脱線してばかりですみませんが、「HELLO WONDERLAND」の「灼熱の小旅行」って
もしかしてこの「トリップ」感=「小旅行」、「灼熱」は國光さんの気性ってこと・・・?
確かめようもないけれど、もし義勝さんの言おうとしてたことが判るようになってたら嬉しいな)
義勝さんのポピュラー性の高い秀逸なメロディーセンスと私が好きな清冽な歌声が乗って、
絶妙なバランスで成立していた彼らの音楽は、私の中では一歩抜きん出ていたなぁと。

そんなthe cabsが所属していた残響レコードの存在は、名前こそどこかで耳にしていたものの
(前回の「名前」の「記号」化の話じゃないですが、名前が何を意味するのかを知らないと
名前だけ知っていても(内実を)知っていたことにもならないのかもしれませんが)
それがどんなレーベルであるのか、シーンにおいてどんな存在であったかということは
the cabsのことを知ってから初めて学んだというか、彼らに出会ったことで広がった世界でした。

(ビジュアル系のシーンはシーンとしてまとまりがあるというか、ポータルサイトがあったり
特化した番組もあったりして、インディーズレーベルであっても多少知識はあったのですが
ロキノン系というか、そちらの方面は雑誌やCDショップでないと体系化された情報は得られづらく
それこそ今はスペースシャワーTVも見られていないし・笑 情報に疎かったですね)

その中で私が知ったアーティストたちが、竜太朗さんのソロ活動に名を連ねている・・・!
(特にte'は残響レコードの主宰アーティストでもあり、
波多野さんは國光さんとよくTwitter上でやり取りしていたうちの1人でしたし
小林さんではないですが、國光さんはこの前もTHE NOVEMBERSの方にリプライしていましたね)

私が「残響系」というか、今は残響レコードに所属していなくてもかつて在籍していた
アーティストを含め、それまで名前だけは音楽ニュースなどで見かけていて知っていたものの
初めて彼らに関心を抱いた年に、以前から知っていた竜太朗さんが
彼らを参加ミュージシャンとしてソロ活動を始めたのも不思議な縁を感じました。
(竜太朗さん・・・の親戚さん?笑 は、以前からte'のhiroさんとイベントをされていたそうですが)

Plastic Treeは、ROCKIN' ON JAPAN FESやCOUNTDOWN JAPANなどロキノン系フェスにも
出たり、元々ビジュアル系シーンと、それ以外のロックシーンの境目にいるようなバンドでしたが
この竜太朗さんのソロ作品は、よりいっそう、私にとっての興味関心の2つの柱である
ビジュアル系と、それ以外(ロキノン系?)のシーン、特にthe cabsがいた残響レコードを
取り巻くアーティストたちが繋がった、邂逅した「交差点」のように感じられて。
(私も両者に特に線を引いているわけではなくて、それぞれの良さがあるなと思って聴いてますが)

もう届くはずのない、the cabsからの新譜のよう・・・とまでは思っていませんが
それよりは竜太朗さんの歌詞と音楽性といった世界観が、バンドよりもより個人的に高められた
作品という位置づけの方が強いと思っていますが、でも延長線上にthe cabsや國光さんにも
想いを馳せ、特別な思いを抱きながらCDを買い、聴きました。

私はPlastic Treeのサウンドも十二分に好きなのですが
さっきの「歌ものが好き」という私の嗜好によるものだと思いますが
個人的にもうちょっと歌に前に出てきてほしいな、メロディーがもっと聞こえてきてほしいな
という印象を全体的に持っていたんです。もちろんメロディーがいい曲も幾つもありますが。

このアルバムは、Plastic Treeのサウンドに通じるところももちろんありながらも
でもボーカリストである竜太朗さんが、より自分1人でやりたいことを追求した作品で
・・・結果として、より私好みである、歌が際立つ作品になっているなという印象を受けました。

それまで20年以上バンド活動一筋だった竜太朗さんが、初めて個人として突き詰めて、
バンドではできなかった、してこなかったやり方で、自分1人のイニシアティブで作品をつくる
・・・それで思い出したのが、HYDEさんの最初のソロアルバム「ROENTGEN」でした。

ROENTGENROENTGEN
HYDE

曲名リスト
1. UNEXPECTED
2. WHITE SONG
3. EVERGREEN
4. OASIS
5. A DROP OF COLOUR
6. SHALLOW SLEEP
7. NEW DAYS DAWN
8. ANGEL'S TALE
9. THE CAPE OF STORMS
10. SECRET LETTERS

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(偶然ですが、「デも/demo」の方にも「rentogen(恋ト幻)」という曲がありますね)
このアルバムも、長らくバンドだけで活動していたHYDEさんがソロ活動を始めることになって
初めて自分個人としてやりたいことを突き詰めて創り上げた名盤で、
竜太朗さんが「純度の高い作品」とインタビューで答えていましたが、通じるところがあるなぁと。

HYDEさんは「ROENTGEN 2」みたいな作品もいつか作りたいとは言いながらも
「ROENTGEN」を完成させるのに非常にエネルギーを費やした、消耗したなどと言っていて
2枚目のソロアルバム以降は今のVAMPSでのパートナーであるKAZさんと組んで
ソロとしてのアウトプットというよりユニット的な意味合いが強くなって今に至るわけですが
・・・大変なのは解りつつも(笑)ボーカリストとしての純度を高めた素晴らしい作品だったなぁと。

竜太朗さん個人名義として初めてのこの作品も、HYDEさんの「ROENTGEN」に連なる
ボーカリストが作る(最初の)ソロ作品としての世界観、審美眼の追求、ボーカル優先の
歌ものの色合いの強い、私がより好きな方面の作品に仕上がっていて、とてもよかったです。

元々竜太朗さんの書く歌詞の言葉選びや語感、そして言葉遊びも好きだったので
その世界観がいっそう楽しめるものにもなっており。
音作りも、さすが「残響ブランド」というか、「残響クオリティ」というか、繊細でいて精巧で・・・
Plastic Treeが鮮やかな絵の具を重ねた水彩画だとしたら、このソロ作品は墨絵かな・・・。
墨(モノクロ)一色であってもその濃淡や質感の微妙な違いをより深く味わえる良さがあるなぁと。

今回は、20年以上のキャリアとして初のソロ作品、そして年明けにはライブも予定されていますが
初めてのアウトプットで、長年溜め込んだものを吐き出したところもあるのかなと思いますが
次はあるんでしょうかね・・・Plastic Treeとしてのシングル発売も発表されているので
すぐにはなさそうですけど、でもバンドとしてもソロとしても引き続き楽しみな存在です。


(「レントゲン」繋がりでこの曲にしてみましたが、どの曲も趣があって珠玉の曲たちばかりです)


ちなみにというわけでもないんですけど、この記事を書くときにタイトルを「交差点」にしようと
数日前、いやもうちょっと前ぐらいから考えていたんです、
そうしたら昨日になって國光さんが他のアーティストに書いていた推薦文のモチーフというか
書き出しが「交差点だった」と判り、思わず息を呑み・・・意味合いは全然違うんですけど、
これまたすごいシンクロしてるなぁと、また改めて巡り合わせを感じました。
・・・そしてまたその文章に胸を痛めてしまい・・・。



posted by MG at 17:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 邦楽ロック | #
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