2017年08月25日

餞(はなむけ)〈2〉

plentyplenty
plenty

曲名リスト
1. はじまりの吟
2. 普通の生活
3. 待ち合わせの途中
4. 人との距離のはかりかた
5. おりこうさん
6. 人間そっくり
7. 空が笑ってる
8. スローモーションピクチャー
9. あいという
10. 砂のよう
11. 風の吹く町
12. 蒼き日々

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連番を振っていますが、もちろんたまたまで
私は1週間のうちに2度も
自分の中では結構応援していたアーティストの大阪ラストライブに
立ち会うことになりました。

今年は(も?笑)ライブ行くのをセーブするつもりだったのに
大事なアーティストのラストツアーなんて…行かないわけにはいかない…
…で、気づけば今年も結構たくさんライブに行っちゃってる私…(苦笑)。

でも、この2アーティストとも、円満な旅立つというか
多くの場合、突然の脱退や解散で、ラストライブも行われなかったり
全国ツアーを回るまでもなく、東京だけということも多いので
今回どちらも大阪での最後のライブにお邪魔できただけでもありがたいですけどね。


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当日、会場の建物(湊町リバープレイス)を気をつけて見渡しながら
ライブハウスまで行き来したつもりでしたが
物販の案内はあったのですが
ライブ自体の案内がどこにも貼り出されたりしていなくて
私が見落としただけかもしれませんが
自分のスマチケをキャプチャしたものを貼りつけておきます。

そう、今度はplentyの大阪ラストライブ。
それまでアーティスト名は音楽ニュースやフェスのラインナップなどで目にしていたものの
昨年になって聴き始め、好きになったところだったので
今年春の解散発表は、少なからず衝撃でした。
私がこれまで遭遇した数多くのアーティストの解散の中でも
なかなか上位に入るほどのショックと残念さでした。

私の勝手な見方でしかなかったのですが
私の中では、彼らぐらいの活動規模が理想的かも、と思っていたんです…。
全く売れていなくても、音楽で生活していけないし
あまり売れ過ぎても、有名税とかミーハーなファンが増えたりして
逆に弊害も増えるんじゃないかと余計なお世話を焼き(笑)
インディーズで、自分たちのペースで音楽活動が進められ
ファンとも適度にコミュニケーションを楽しめる
これぐらいの規模がちょうどいいんじゃないかな、と…。
もちろん私の主観的なものであって
本人たちがどう感じていたかは判らないし
人によってどれぐらいを心地よい、望ましいと感じるかは異なると思いますが。

そんな、理想的な活動ができていると私が考えていた矢先の解散発表。
それも、音楽性の違いや、仲違いや問題行動などネガティブな理由ではなく
各メンバーのさらなる活躍を願っての発展的解消。


正直なところ、私は昨年、誕生日占い(誕生数秘学)で
ギターボーカルでコンポーザーの江沼さんのことを占ったとき、
中心的な性格を示す「エンジェルナンバー(現在)」が
自由人、風来坊などを意味する「5」と出てきたことに
あまりぴんと来ていなかったんですね
(もう1つのコミュニケーション能力が高いという側面については
いい曲書くし、Instagramの使い方も上手いし、頷けていましたが)。

歌詞の中でも、自虐的に
「僕はわがまま/ないものねだり」(「体温」)などと
自分を歌っていたこともありましたが
もちろん、近くで接して性格を見知ることができるわけではないですが
私の中の「5」の人のイメージとはあまり一致しなくて
(昨年末も書きましたが、川谷絵音さんが「現在(エンジェルナンバー)5」の例です)。

でも、解散に際しての江沼さんの言葉を読んで
なるほど、こういう一面もあったんだ、
確かに「現在5」の性質も持ち合わせているけど、
江沼さんの場合は、心優しき「6」にサンドイッチされている
(「過去(スピリチュアルナンバー:前世からの根本的な素質、得意分野)」も
「未来(チャレンジナンバー:今世で学ぶ課題、苦手分野)」も「6:愛情」)ので
周りの人を思いやるあまり、自分のわがままに生きる「5」の部分をなかなか出せずに
葛藤しやすいタイプなのかもしれないな、といったことを思いました。


余談ですが、昨年とある大きめの地震に続いて東北で津波注意報が出たとき
結果的に大事に至らず大丈夫だったのですが
私が個人的に、東日本大震災のときのことを思い出して、でも私が今いるのは関西だし
ニュースをチェックしていても不安が募るだけだし、音楽でも聴こう、と。

でも、こんなときに「陽」のKEYTALKを聴くのは場違いな気がするし(笑)
「陰」のthe cabsを聴いても余計に気が滅入って不安が増しそうだし(苦笑)
…こんなときはplentyを聴こう、と思い立ち、結果的に正解でした。
明るすぎず、徒(いたず)らにネガティブでもなく、心が落ち着きました。

あとで気づいたのですが、上にも書いた、誕生日占いで江沼さんを特徴づける
「6」は、「中庸(真ん中)」も意味していて
(「4」〜「6」は中間のグループで、江沼さんのもう1つの数字「5」もその中に)
アッパーにもダウナーにも寄りすぎない、心をフラットに保つには
最適なアーティストかもしれないですね、少なくとも私個人的には。


確かに、私がplentyの音楽を気に入ってから僅か1年しか経っていなくて
同じ時間を過ごせた期間はとても短いけれど
考えようによっては、ラストライブ(ツアー)に間に合ってよかったのかもしれないな
とも思いました。
世の中には、解散してから出会うアーティスト(バンド、グループ)もたくさんあって
活動中に作られた音源の多くは解散後も残り続け、
後に出会い、聴くこともできるけれど
ライブに立ち会えるというのは、
録画されたライブ映像を見るだけとはまた別の体験で
私はその最初で最後のチャンスに滑り込めたんだな、と。


私がお邪魔したのは、なんばHatch。
1年近く前に、初めてのKEYTALKのライブで足を運んだのと同じ会場でした。
そのときは、ホールの収容人数に劣らないお客さんの多さに
今を時めく人気ぶりに変に気後れしていたところもありましたが
今回は逆に、知る人ぞ知る(?)素晴らしいバンドの関西ラストライブに
これだけたくさんの人が集まってくれていたことが誇らしかったです。

それに、これはちょっと失礼かもしれませんが
KEYTALKのライブで「踊る」お客さんたちは
若くて、明るくて、元気で、勢いがあって、ノリノリで…みたいな
ロックキッズ然とした子たちが多かった印象があって
自分とは別人種の人たちだな…と、アウェイ感満載で萎縮していたのですが(苦笑)
今回、plentyのライブで見かけたお客さんたちは
心なしか年齢層がもう少し高めで
(恐らくplentyの音楽がシーンに訴求した時期がもうちょっと前なのかな)
雰囲気も…そんなにアゲアゲな感じでもなく(笑)
…こちらの方たちのほうが私と同類かも、近いかも…よかった…と(笑)
ほっとしました(笑)。


ライブ中も、1階のスタンディングのフロアでも
(私は、その1年弱前のKEYTALKライブとほぼ同じ位置、下手スロープにいました・笑)
終盤の2、3曲以外は、手を上げてノるというか、リアクションすることもなく
お客さんはほとんど動かずに棒立ちのままじっと名曲たちに耳を傾けるというスタイルで
こんな、ライブハウスでの、スタンディング形式のライブもあるんだなぁ…と
ちょっと新鮮でした。

江沼さんがMCで、
今回のラストライブツアーでは、plenty史上、気分が悪くなって倒れるお客さんが最も多い
ということを話していたのですが…
その話を聞くよりもちょっと前の段階で
私も気分が悪くなって1曲半ぐらいの時間その場にしゃがみ込んでしまいました(苦笑)。

元々私はこの何年か、ずっと無理ができない体調で弱っていて
ライブ会場以外でも、日常生活でこれまでに何度か気分が悪くなったことがあって
(大学病院で、その症状には無関係の検査前に倒れたときは迷走神経反射と言われましたが)
このときも、自分が気分が悪くなるときのいつもの予兆みたいな厭な感じが
ちょっと前からしていて…なので状況依存というより私自身の持病かなとは思いますが
夏の蒸し暑いフロアに長時間立ち続け、それも多くの人にとってplentyを見る最後の機会で
その思いつめた悲壮感も込められた、熱気も張りつめていたのかもしれません。

私も、もうこれでplentyとしてのライブを見られるのは最初で最後だし
もっと後方に下がるべきか、でももう次はないし、1曲も見逃したくない…
と葛藤しましたが、そのままその場所でしゃがんで少し休み、
再び立ち上がってからは、最後まで何とか大丈夫でした。


ライブの展開としては、上に書いたように、じっくりと曲に耳を傾け
恐らくファンの多くのみなさんは、その共感できる歌詞や自分の思い出も噛みしめながら、
曲たちを味わって鑑賞するといった状況が許されているような空間でした。

メンバーの3人は、ブロックに分けて数曲立て続けに演奏してMC、というよりも
1曲が終わると、若干の間(ポーズ)があって
その度に、暗闇の中、楽器や機材などの微調整をして
(その間お客さんもほとんど無言で、解散ツアーだからか変に張りつめた緊張感も)
ほとんどMCで喋ることもなく、また次の曲に行く、というスタイルで
結局江沼さん以外の2人は、この日一言も口を開かなかったか、
ベースの新田さんが1度きり一言だけ話したぐらいだったかな。
(お客さんの「メンバー紹介して!」という野次?にも
江沼さんは「曲やります!」と返して静かな笑いが起き、
それからライブが随分進行してアンコールの終盤にようやくメンバー紹介するという)

でも、その、淡々と、1曲ごとに無言の間を挟みつつ、いい曲をひたすら演奏し続ける、
先に書いたように、終わる手前に多少の「山」はあっても起伏もほとんどない、
振り付けもなく、手を上げたりする反応も照明効果も僅かで、飾り気もない、
ともすれば朴訥(ぼくとつ)とか愚直とさえ感じられるライブのスタイルは
近年珍しいかもしれませんが、裏を返せば曲に自信がないとできないことで、
伝えたいメッセージはすべて曲に込められている、表現できている、
という、彼らの無言の主張とでも言うのか、
その姿勢には非常に好感が持てました。

解散ツアー独特の雰囲気も多少あったかとは思いますが
MCで解散について語ることもなく
にこやかに、穏やかにステージを去っていくその姿は
恐らく普段のライブツアーとそんなに大差なかったのではと思います。

彼らは、過去数年のツアーファイナルの映像を
全曲ではないかもしれませんが、通しでYouTubeにオフィシャルでアップしていますが
もちろん曲間はカットされていますし
実際のライブの空気感はこんな感じだったんだ、と
改めてラストツアーに間に合ってよかったなと思いました。

その、曲自身に最も説得力があるというライブのスタンスは
ぱっと見の印象は真逆のように見られるかもしれませんが
私が昨年KEYTALKのワンマンライブに初めて行ったときに感じた印象と
共通しているなとも思いました。

今の時代は、楽曲の「外」での解説や、音源以外の「プラスアルファ」を求める風潮が
…まぁ今に限ったことでもないかもしれませんが
楽曲軽視になっているようにも感じられたりしますが
彼ら2組は、曲の良さを前面に押し出すライブの展開だったなぁと。
…その両方にthe cabsの元メンバーがいたことは偶然でしょうけど。


私もそんなにたくさんのアーティストのライブに行ったわけではありませんが
今回、一太さんのドラムの音を初めて生で聴かせていただいて
…ドラムというのは、多少マイクで音を拾っていても
ライブ会場で聞こえてくるのは基本的に生音なのかな、
これまで音源や動画で聴いているときに意識したことはなかったのですが
この日、ボリュームというか音のバランス的に、ドラムの音が大きく感じられて
こんなにキック?ストローク?が、ボディブローを食らったみたいに
お腹に、ずしっ、ずしっと響いてくるドラムに出会ったのは初めてのことでした。

私もドラムに詳しいわけではありませんが
一太さんのストロークは、すごく重くて太いのに鋭くて
一音一音がずっしり聞こえてくるのに、それでいて細かくてぐさぐさ突き刺さる…
これが手数が多いってことなんでしょうかね…?
「爆撃機」と呼ばれた手腕は今も健在…どころか向上しているんでしょうね…。


…これもたまたまだとは思いますが
それまで私が注意を向けたことがなかったリズム隊、ベースとドラムの音に
同じなんばHatchで、突出しているなと初めて耳を留めたのが、
昨年の義勝さんと、今回の一太さんで…
この2人がリズム隊として揃っていたthe cabsの音楽を
ライブで聴くことができていたとしたら、さぞかし…。
いや、きっと、実績も増え技術も上達しているであろう今の方が
あの頃よりもっとすごいものが聞けるのかもしれない…。


でも、念のために書いておきますが
私がそういう性格なのですが、懐古主義には陥りたくないな、って。
the cabsの場合は仲が悪くて解散したわけではないし
國光さんの健康次第というところもあるかもしれませんが
解散したのはもう4年前のことで
もし、3人が今、それぞれ新しい方向を志向しているのだとしたら
戻ってほしいと願ったり、過去の枠に押し込めようとするのは
あまりいただけないかなぁと。

もう私も20年ぐらい音楽シーンを見続けてきて
再結成なんて諦めていたバンドなどが長いブランクのあとに突然復活したり
先のことはわからないし、急に潮目が変わることもあるかもしれないし
過度にプレッシャーもかけずに、ゆる〜く見守っていたいなとは思います。



この日、翌日の大阪ライブで前乗りしていた砂川さんが
同じ会場に居合わせていました。
砂川さんといえば、今はCzecho No Republicの一員ですが
元々は、解散したcaroline rocksのメンバーで
ここに写っている一太さんとは、かつての埼玉出身バンドの先輩後輩関係に当たり…
(バンド同士で対談インタビューもしていましたね)。
ギタリスト同士で今でも交流のある國光さんは、
この2人が1枚に収まった写真を目にしていたのでしょうか…。


plentyは、このブログ記事を公開した27日に、
SWEET LOVE SHOWERで最後のフェス出演を終え
残るは来月の日比谷野外音楽堂でのワンマンライブで
活動に幕を下ろすわけですが…

私はこの大阪ライブに出かけるとき、道中で
イナズマロックフェス1日目のチケットの支払いを済ませたのですが
…あとで日付を確認したら
この日が、上のplentyのラストライブと同じ日で…
…ということは…私がイナズマロックフェスに行くお目当てであるKEYTALKも
当たり前ですがイナズマロックフェスに出演していて
…義勝さんはplentyのラストライブを見られないということ…
まぁ元メンバーが入ったバンドの最後の雄姿を見届ける義務もないですが…
同じくplentyの解散を残念だと言っていた、同い年の04 Limited SazabysのGENさんも
同じ日のイナズマロックフェスに出演なので
ラストライブは見られないってことですね…。

これもちょっとしたバンドマンあるあるかもしれないですね、
週末はライブの予定がお互い入りがちで
バンドマン仲間のライブが、自分もライブの日で見られないっていう。
引っ張りだこで忙しいのはありがたいことですけどね。


何だか、あまり文章の流れとして収まりが良くないですが(笑)
滅多にライブの物販でグッズを買わない私が(笑)
(いや、最初から敬遠しているわけじゃないですよ・笑
毎回、一通りラインナップに目を通してみるものの
私好みのものが、いいなと思うものが、あまり見当たらず…苦笑
趣味的にあまりロックファンという出で立ちじゃないからでしょうか・笑
散財しなくて助かりますけど・笑)
この日珍しく買ったのが…昨年のツアーグッズのストールでした。

昨年のplenty大阪ワンマンライブの日は、既に別のライブの予定を入れていて
見送ってしまったのですが…まさかこんなにすぐ解散することになるとは…。

そんなわけで、昨年の時点で既にこのグッズに目をつけていたのですが(笑)
…ライブに足を運ばないのに、わざわざ通販で買うほどでもないかな…と(笑)
思っていたら、今回のラストツアーで過去のグッズもいくつか買えるようになっていて
季節柄、およそ今の時期にほしいとは思う人はなかなかいないであろうこのストールを
待ってましたと言わんばかりに(笑)1年越しでいそいそと買いました(笑)。

plentyというバンドはもう来月で姿を消してしまいますが
これから秋冬の季節に毎年このストールにくるまって
彼らのことを思い出し、曲を聴きたいと思います(笑)。

lifelife
plenty

曲名リスト
1. 夜間飛行
2. 星になって
3. 嘘さえもつけない距離で
4. 誰も知らない
5. born tonight
6. laugh
7. 独りのときのために
8. high&low
9. こころのままに
10. ワンルームダンサー
11. in silence
12. 風をめざして

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結果的に最後の作品となってしまった昨年リリースのアルバム。

でも、出会ってまだ日の浅い私としては、これからもっと時間をかけて
彼らの残した曲を少しずつ知っていき、聴き込んで、親しんでいきたいと思っているし、
みなさん有能なアーティストだと思っているので
これからも、3人の、それぞれの新たなる道での、さらなる活躍をお祈りしています。


posted by MG at 05:26 | Comment(0) | 邦楽ロック | #
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